量子で読み解く生命・宇宙・時間 吉田伸夫著
- 2023年12月13日
- 書籍紹介
いつもの調子で「量子関係の一般書を読んでみよう」と読みかけると「ムムッ」となる。電子のふるまいがいかに我々の巨視的な世界と違うかなんて誇張して書かれている受け狙いの本ではない。「ボーアのような哲学的な思索」や「ハイゼンベルク、ディラックのような抽象的な数学まみれ」を著者はお好みではないことはわかった。著者は粒子論から遠い立場で、「電子は波で、状況によっては粒子のように振舞うこともある」とし、「場において波が干渉しあい、共鳴パターンのところでは定在波となって秩序ができる」のが著者の考える量子論のようだ、、、読み間違えてなければ、、、