mRNAワクチンでザワついている!? Nature(12月6日付)より
- 2024年1月18日
- 論文紹介
mRNAワクチンでは外来mRNAに反応しないようウリジンのシュードウリジン化やメチル・シュードウリジン化などの修飾が施されている(これによりカリコ、ワイスマン両氏に2023年のノーベル生理学・医学賞が送られた)。しかしコロナワクチンで採用されているメチル・シュードウリジンのところで翻訳時にスリップしてフレームシフトが起こる可能性が示された。そうなると本来の目的としたスパイク蛋白とは違う蛋白が作られることになる。これに伴うトラブルは出ていないようだが、化学修飾核酸は多方面で応用されており、さらなる安全性向上の重要課題になる。
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