足裏診断|PEC事務局|歯科衛生士・歯科医師セミナー

TEL /FAX06-6846-6771
PEC事務局
ヘッダー画像

ブログ

足裏診断|PEC事務局|歯科衛生士・歯科医師セミナー

足裏診断

テレビ番組などで足裏マッサージを受けて芸人が悶絶するシーンを見ることがある。施術者は「ここが痛い人は肝臓が弱ってる」なんて言いながら、半笑いで攻撃している。どうみてもその芸人の肝臓を治してあげようという意図を感じない攻撃だ。足裏のどの部分が身体のどの部分とリンクしているかというような絵を見ると、昔々東洋医学で経絡を学んだことを思い出す。足裏ではないが、合谷や百会などに刺鍼・施灸したりしていた。

私の足裏は“変に”敏感である。どう“変”なのかというと、裸足でどこかに立ったときに、『許容できる床面かどうかを診断する能力』が異様に高いのである。早い話、許容できない床面では裸足で立てない。

長年通っていたスポーツジムのお風呂は“許容範囲ギリギリ”だった。床に張ったタイルはちょっと気持ち悪いので、自然と足裏をすぼませていた。座って身体を洗うときも、手桶を置いてる一段高いところに足を乗せないと気持ちが悪かった。他の利用者で、自分が座っているところから出口までのルートを丁寧にシャワーして、出るときの“花道”を作っている人の気持ちは理解できたが、水風呂から上がってすぐに床に寝そべった人の気持ちは理解できなかった。

 

足裏で床面をじっくり診断するわけではない。立った瞬間に足裏が診断してくれるのだ。脳は使っていない。むしろ脳が「足裏さん、これ大丈夫ですか?」とお伺いをしている状態。でもすべての診断を足裏にしてもらうというのも気の毒だ。私の脳は長年、足裏師匠の診断に立ち会ってきたので、だいたい“見ただけ”で師匠の診断を予想できるようになった。なので今では、宿の大浴場の写真を見るだけで、「ここは無理」とか「ぎり大丈夫そう」と診断できる。感度・特異度ともにほぼ100%の精度はPCR検査をはるかにしのいでいる。

家内はだいたいどんな床面もOKだ。でも私の足裏師匠のことは熟知している。初めて泊まった宿で、夕食前に入浴したのに朝食前に入浴しなければ、「足裏師匠のお許しが出なかった」ことを悟ってくれる。今ではスマホで大浴場の写真を私に見せながら「これ無理よね」と言ってくるので、足裏師匠の教えは私の脳を通り越して、家内の脳にまで洗脳を始めたようだ。ちなみに、この文章は師匠絶賛の露天風呂から上がってきて書いている。

PageTop