読書について 小林秀雄著
- 2024年7月2日
- 書籍紹介
「人間から出てきて文章となったものを、再び元の人間に返すこと、読書の技術というものも、そこ以外にはない。p.14」「、、、印刷の速力も、書物の普及の速力も驚くほど早くなり、書物の量はいよいよ増加する一方、人間の本を読む速力が、依然として昔のままでいることは、まことに滑稽の感を起こさせるものだ、、、僕は読書の真髄というものは、この滑稽さのうちにあると思っている。P.19」プラトンは60歳くらいで文体がガラッと変わったらしい。その年齢になった自分のこれからが楽しみである。