読書からはじまる 長田弘著
- 2024年7月6日
- 書籍紹介
「はじめに」ですでに本を読む感性がわしづかみされる。たとえば「本は「本という考え方」を表すものである」「図書館が、一人一人にとっては、すべて読むことなど不可能な条件のうえにたってつくられているように、「本の文化」を深くしてきたものは、読まない本をどれだけもっているかということです。」「読まない本、読んでいない本が大事なんだという本との付きあい方が、目先にでなく、どこまでも未来にむけられた考え方としての「本という考え方」を確かにしてきたということです。」「その本をそれまで読んだことがない。にもかかわらず、その本を読んで、「私」という人間がすでにそこに読みぬかれていたという風に感じる。のぞむべき本のあり方はそうであり、、、、」本文はもちろんのこと、池澤春菜氏による解説も「そうそう!」と思いながら読了。