現代免疫物語 岸本忠三・中嶋彰
- 2026年9月19日
- 書籍紹介
2000年に始まった「現代免疫物語」シリーズの第4作になるらしい。書店のブルーバックスの棚に燦然と輝く「岸本忠三」という名前が目に留まり、大学の大先輩の本はマストだろうと呟きながら籠に入れた。ドライブの効いたスピード感のある筆致に吸い込まれる。共著者の中嶋氏はサイエンスライターなので、彼の功績が大きいのだろう。免疫のメカニズムというより、それを解明した多くの研究者にスポットが当たっている。エピローグで昨年ノーベル生理学・医学賞を受賞した坂口志文氏(制御性T細胞の功績)のことにも触れられているが、「免疫の意味論」で知られる故多田富雄氏がサプレッサーT細胞を提唱していたことと、それへの敬意が述べられていて、胸の突っかかりがちょっと改善した。
