「科学的に正しい」の罠 千葉聡
- 2026年1月7日
- 書籍紹介
恥ずかしながら、カール・ピアソンやロナルド・A・フィッシャーのような統計学の祖が優生学を支持していたことを知らなかったし、米国の優生学がホロコーストの道を開くことになったことも知らなかった。科学的に証明しようとして純粋に「測れるものだけが真理」という考えのもと、科学と価値・価値判断は分離すべきである、、、という意見がある。しかし実際には、何を測るかを決める時点で価値判断が入る。次に数値が権威を帯びて、その価値判断が不可視化される。すると何が事実かを価値判断で決める状態になってしまう(p.227)。著者のバイアスもかなり強くかかっているような内容だが(本人も認めている)、私は彼のバイアスは好きだ。
