ままならぬ顔・もどかしい身体 山口真美著
- 2025年8月7日
- 書籍紹介
公共の場で顔を隠すことを禁じる“覆面禁止法”が19世紀中ごろNYで施行され、その後ヨーロッパに拡がったのが“欧米でのマスク着用への抵抗感”につながっているかもしれない。これは、日本人がマスクへの抵抗感が少なく、日本で使われる顔文字が“目”で表現されるのに対し、海外では“口”で表現されるものが多いという事実にもつながるのかもしれない(p.39)。本書執筆と癌治療が重なった著者が“顔”や“身体”をテーマに多方面にわたる思索を重ねたエッセイ集。一気読みしてしまうやつ。