コード・グレー ファーゾン・A・ナーヴィ著 桐谷知未訳 原井宏明監修
- 2024年12月16日
- 書籍紹介
救急医である著者が、夜間勤務が終わりかけたときに運び込まれた女性患者の処置が終了し(ハッピーな終了ではない)、帰宅するまでのストーリーが本筋で、それに今まで出会った様々な患者さんのストーリーが交差する。医療の不確実性やアメリカ医療の矛盾について不快感を共有してほしいというのが本書を書くきっかけだったようだ。個人的には前読の書がお好み(どちらもみすず書房)。それにしても本文209ページに対してプロローグが47ページのバランスにびっくり。