10年ほど前から古代人の歯石をメタゲノム解析して古代人の口腔内細菌叢を調べる研究がされているので、本書は“読んでおくべき”と思い、購入・読了。いや～、、、読んでよかった。自分に不利な証拠を探し、反証不可能であれば自分を納得させられるというスタンスが、ついつい自分に有利な証拠を集めようとする科学者の性に対峙するには欠かせない（p.231）。最後は三木清氏の言葉。『すぐに役に立つ本は、すぐに役に立たなくなる本である。長く役に立つ本は、すぐには役に立たない本である。』なんか“励み”になった。