反知性主義者の肖像 内田樹
- 2026年3月4日
- 書籍紹介
内田氏にしては珍しい赤い表紙に引き寄せられる。著者は大好きなこと(もの)を書いているときと、大嫌いなこと(もの)を書いているときの落差が異常に大きいように感じる。前半は大嫌いなこと(人)。日本学術会議問題では、カール・ポパーを引用しながら「学術においては、人々は「正解」を積み重ねて先に進むのではなく、「誤答」を修正しながら先へ進む。学知は無謬をめざさない。P171」反知性主義者の考察では、ロラン・バルトを引き合いにだしながら「無知とは知識の欠如ではなく、知識に飽和されているせいで未知のものを受け入れることができなくなった状態をいう。P191」巻末の大好きな人たちへの追悼文では故人への愛が語られる。
