子宮頸がんワクチン問題 社会・法・科学 メアリー・ホーランド、キム・M・ローゼンバーグ、アイリーン・イオリオ著 別府宏圀監訳
- 2026年1月19日
- 書籍紹介
15年ほど前に雑誌編集者から「今は何に注目されてますか?」と問われ、「ウイルス学とワクチン学」と答えたところ「へえ~~」っと意外な顔をされた。そのころ2冊の最新ウイルス学の教科書と1冊のワクチン学の教科書を購入したところだった。その後、本書で扱われるHPVワクチンが世に出て、コロナ禍、コロナワクチンが押し寄せた。本書ではHPVワクチン接種後に様々な苦しみ(死亡も含む)を味わっている人たちにスポットを当てている。製薬会社の「病気のブランド化」というマーケッティングに翻弄され、タバコ産業と似た構図(ロビー活動含む)が展開する。著者は法学博士であり、医師でも科学者でもないので、私の気になる生物学的記述は最小限だ。最初と最後に医療倫理に関するヒポクラテスの言葉が引用されている「何よりもまず、害を与えてはならない」読んでよかったと思う。
