学ぶとは 数学と歴史学の対話 井原康隆&藤原辰史著
- 2025年9月29日
- 書籍紹介
数学者・井原氏(1938年生まれ)と歴史学者・藤原氏(1976年生まれ)の間で繰り広げられる往復書簡。理と文という領域の違い、年の差38歳からくる?知の階層の違いを了解しながらも、相互に和を形成していく。『「学び」の姿勢を、「習得のため」と「探索のため」に分けて考えるp.23』『自分を発見するためには「本物」と「わからない」の二つを大切にしましょう。これが私の本音です。p.34』など赤線を引いたのは井原氏の言葉がほとんどだった。一番強く膝を叩いたのが虚数に関する説明。数を直線で考えるのではなく平面で考えようと提案し、虚数iは左に90°回転と考えると、それを2回すれば(二乗すれば)-1、つまり180°平面上を回転したことになる、、、という説明だった。