歯周治療でどれくらい2型DMの血糖コントロールができるか
- 2024年4月11日
- 論文紹介
今朝届いたJCP4月号より。『歯周治療でどれくらい2型DMの血糖コントロールができるか』に関する日本のデータ(筆頭著者は北大)。JMDC Claims Database(レセプトや健診データのデータベース)を使い、40歳以上の咀嚼障害のある2型DM患者さんを選別。2018年から2019年にかけてトータル4279名を対象に、HbA1cが6.5-6.9、7.0-7.9、8.0以上の3群に関して1年後の変化を追跡した。結果、HbA1c7.0-7.9のグループでは歯周治療(+)群は(―)群と比べて0.094(-0.181 -0.007)有意に低下した。ただし、HbA1c6.6-6.9のグループではどちらも同程度(約0.2)上昇し、HbA1c8.0以上のグループではどちらも同程度(約0.57)低下した。つまり歯周治療をするメリットがあったのはHbA1c7.0-7.9のグループだけ。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38171535/