生物に世界はどう見えるか 感覚と意識の階層進化 実重重実著
- 2024年4月12日
- 書籍紹介
著者は前読の本(細胞の意思)の著者で発生生物学者の団まりな氏に19年間師事されていたようだ。団まりな氏は2014年に交通事故で帰らぬ人となられたとあとがきにあった。このタイトルを見てユクスキュルの「生物から見た世界」を思い出した。現在の生物学ではどのようにまとめるんだろうと興味津々で読んだ。2012年の「ケンブリッジ宣言」でヒト以外の動物にも“意識”を認めたのは生物の捉え方が一歩進んだ感じがする。著者の名前は見た目“回文”みたいだが、“さねしげ しげざね”と読むらしい。