美学入門 中居正一著
- 2025年9月13日
- 書籍紹介
美学に興味があったので、“入門”という言葉に引っ張られ手に取った。著者の深淵で多岐にわたるモノローグはとても入門編とは思えない。これは私があまりに浅学なのか、著者が謙遜で入門という言葉を付けてしまったのか。
以下の文にはハッとさせられた。
、、、むしろ「知識」とは、流れている時間を、ふりかえって、記憶として、固定してみる立場であって、もはや、死んだ時間である、ちょうど、人間をばらばらにして解剖する時に、もはや、それは屍体を取り扱う(ポスト・モルテム)ように、味気ないものであり、こわばった影の世界にしかすぎないと、考えられるのである(p.135)。、、、
もうちょっとポスト・モルテムにいそしもうと思う。