誰のためのアクセシビリティ? 田中みゆき著
- 2025年7月28日
- 書籍紹介
「アクセシビリティが、障害のない人によって提供される限り、どうしても身体機能の欠如という前提から始まることが多い。つまり、アクセシビリティそのものが、エイブリズムから逃れられないのだ。また、そこで目指されるのも、障害のない人の体験になるべく近づけるというものだ。そうではなく、異なる身体とそれが生み出す経験にもとづいたアクセシビリティは、そもそも障害のない人が想像する範疇に収まるものではないのかもしれない。p.158」伊藤亜紗氏による障害者の身体論より、具体的で幅広い。ゲームがアクセシビリティの実験場になっているというのは思いもよらない展開だ。ゲームをしない私なので余計。