地球内生命 カレン・G・ロイド著 黒川耕大訳
- 2026年7月5日
- 書籍紹介
ET(extraterrestrials)というSF映画が大ブレイクしたのが1982年。その頃から地殻や海洋堆積物などに住み着く地球内生命(intraterrestrials)への関心・研究が進みだしたのは偶然だと思うが、、、著者はその最前線の科学者である。大腸菌などは最適条件だと20分に1回くらい倍化するが、地球内生命の倍化時間は何百万年とか何千万年と途方もない時間だ。そもそも地殻変動や噴火のような大きなイベントがなければほぼ分裂しない。地球内生命が利用できる化学反応、エネルギー、時間スケールにただただ目を見張るばかりだ。個人的に大きく目を見張ったのは、デンマーク、オーフス湾の海底からさらった泥に含まれる細菌が「ジンジパイン」をコードする遺伝子を持っていたという文章だった(p.80)。これは下記の論文としてNatureに発表されている。地球内生命からPg菌にどう繋がるのか、ワクワク感が止まらない。著者はジンジパインと歯周炎の関係をご存じなようだ。
