毒矢の文化 石川元助|PEC事務局|歯科衛生士・歯科医師セミナー

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毒矢の文化 石川元助

本書は1963年に上梓された紀伊国屋文庫B-6「毒矢の文化」の復刻版である。本書によるとギリシャ語の「トキシン」が“毒”の起源のようだが、本来の意味は“弓”らしい(p16)。毒矢の使い方には弓矢、吹矢、槍などがあるが、植物から矢毒を調達することが多いようだ。ということは調達植物の植生が使用する矢毒に影響するわけで、著者はそれに基づいて三つの文化圏に分けている。その一つのアジア毒矢文化圏は北緯20度という境界線の北ではトリカブト毒矢文化圏、南ではイポー毒矢文化圏に分かれ、アイヌはトリカブト毒矢文化圏に含まれる。ちなみに明治9年に毒矢による狩猟禁止が布告されて、アイヌ社会から姿を消したようだ(p38)。探検家のマゼランはマクタン島で土民の毒矢攻撃を受けて悲壮な最期を遂げたとのこと(p86)。

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