生き物の死なせ方 渡邊悟史
- 2026年6月8日
- 書籍紹介
在来種を守るために外来種を駆除する。人に危害を与えるものを駆除する。動物シェルターでケアをしながら飼い主を待つ。いろんな動物との関わり合いを、取材を通して紹介している。「死なされることになった当該の生き物と人間が共に生きていくことはもちろん絶対的に不可能だし、たいてい共に死ぬこともない。共生・共存も共死もありえない。p.220」第7章と終章では「死の共振性」「アッサンブラージュ」「肯定的な死・死体」など、考えを言語化しようとする“もがき”が伝わってくる。本書では語られていないが、食用にする動物や車の窓やタイヤで死んでしまう昆虫、踏みつけられた落ち葉の下にいる虫、抗菌剤や免疫で抹殺される細菌など、話は限りなく広がる気がする。最後は自己と非自己に向かうのだろうか?
