<栄養>の誕生 「健康のための食事」をめぐる抵抗と受容 巽美奈子
- 2026年7月14日
- 書籍紹介
明治・大正期から日本でいかに栄養学が浸透していったのか、いやいかに栄養学が日本で萌芽したのかを知る貴重な書。著者のまなざしの先にはつねに栄養学を日本に導き広めた“佐伯矩”に向かっている。最初は見向きもされなかったものの、関東大震災直後、貧困児童に集団給食を始めたことが栄養学に注目が集まるきっかけになったようだ。料理は男性料理人がする世界、上中流家庭では女中や使用人が料理を作る世界、男尊女卑がまかり通る世界で、女性栄養士の苦労や挫折が伝わってくる。古書を読んでいる気持ちになるが、初版は2026年3月5日。
